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即戦力を確保できる「アルムナイ採用」とは?

即戦力を確保できる「アルムナイ採用」とは? 
注目背景と成功企業の事例を紹介 

 

採用コストを抑えながら、カルチャーフィットした人材を迎え入れる方法として注目されるアルムナイ採用。 
その仕組みとメリット、導入企業の具体的な事例まで解説します。 

企業にとって、すぐに現場で力を発揮できる即戦力人材は常に確保したい存在です。しかし実際には、「どうすれば効率よく優秀な人材を採用できるのか」と悩んでいる採用担当者の方も多いのではないでしょうか。 

そこで本記事では、自社の退職者を再び迎え入れる「アルムナイ採用」に注目し、その概要や特徴、導入メリットについて分かりやすく解説します。 

 

 

採用戦略としての「アルムナイ採用」とは?いま押さえるべき基礎知識 

アルムナイ採用とは、何らかの理由で自社を離れた退職者を、あらためて採用する手法を指します。 

この採用手法の大きな特徴は、自社での勤務経験があり、企業文化や理念、業務内容への理解がある人材を迎え入れられる点にあります。過去に活躍していた人材が戻ってくるケースも多く、カルチャーフィットのズレを抑えながら即戦力を確保できる採用チャネルとして注目されています。 

実際、多くの企業が何らかの形でアルムナイ制度の要素を取り入れています。再雇用のきっかけは、退職者本人からの再応募だけでなく、在籍社員からの紹介やリファラルなどさまざまです。 

企業側が再雇用を決めた理由としては、「すぐに戦力として活躍してほしかった」「人物像や強みを把握しているため安心感があった」といった声が多く聞かれます。こうした背景からも、アルムナイ採用に対する企業の期待値の高さがうかがえます。 

アルムナイ採用は、就職、結婚、などの個人的理由、および多様なキャリア選択を経た人材も対象とします。社外で新たな経験やスキルを積みさらにすぐに即戦力となる人材を再び迎え入れられる可能性がある点で、非常に有効な施策といえるでしょう。 

 人材難時代に再評価される“元社員”という選択肢 

アルムナイ採用が注目を集めている背景には、「採用市場の変化」と「人材に対する価値観の変化」という二つの要因が深く関係しています。 

 

総務省「労働力調査年報」および国立社会保障・人口問題研究所が発表している「日本の将来推計人口」によると、2020年には6,404万人いた労働人口は減少を続け、2065年には4,000万人を切ることが予想されています。 

 

 

 

出展:

https://www.mizuho-rt.co.jp/publication/mhri/research/pdf/insight/pl170531.pdf 

 

一方で、企業の採用意欲は依然として高水準にあります。コロナ禍で一時的に落ち込んだ時期はあったものの、近年は求人数が増加傾向にあり、有効求人倍率も上昇基調が続いています。 

こうした売り手市場のなかでは、スポットアルバイトなどを複数積極的に行っている「転職顕在層」だけでは、採用計画を達成するのが難しいケースも少なくありません。そのため、今すぐ転職を考えているわけではない「転職潜在層」にアプローチする動きが広がっており、その有力な選択肢としてアルムナイに注目する企業が増えています。 

 

 

採用コスト・定着率・即戦力化に効くアルムナイ採用の実践的メリット 

それでは、アルムナイ採用を導入することで、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、アルムナイ採用によって期待できる4つの主なメリットをご紹介します。 

① 転職潜在層から優秀な人材を確保できる 

アルムナイ人材と継続的に関係を築いておくことで、就業先を考えた際に、自社を第一候補として想起してもらえる可能性が高まります。 
これにより、求職者に効率的にアプローチできる点が、アルムナイ採用の大きな強みです。 

② 採用・育成コストを大幅に削減できる 

アルムナイ採用では、退職者本人からの応募や在籍社員からの推薦が多く、求人媒体や人材紹介に頼る必要がほとんどありません。 
さらに、再雇用されるアルムナイは自社文化や働き方を理解しており、短期間で成果を出せる即戦力となることが多いため、採用や育成にかかるコストを大きく抑えられます。 

③ 自社にフィットした即戦力を確保できる 

自社での勤務経験を持つ元従業員は、業務内容や企業文化を熟知しています。さらに他社で新たなスキルや経験を積んできた場合、即戦力としての能力も高くなります。 
従業員規模の大きな企業ほどアルムナイの数は無視できないレベルに達しており、戦力確保の観点からも、アルムナイ採用は非常に有効な採用チャネルとなります。 

 

④ 従業員体験(EX)の向上と組織活性化につながる 

「一度退職しても戻りたい」と思える環境であることを示すことで、在籍従業員のエンゲージメント向上に寄与します。 
また、アルムナイが外部で得た経験や知識を社内に持ち帰ることで、新しい視点や刺激を組織にもたらし、社内文化の活性化や企業イメージの向上にもつながる可能性があります。 

 

制度で終わらせない。アルムナイ採用を成功させる設計と運用のポイント 

アルムナイ採用を単に制度として導入するだけでは、十分な効果を得ることはできません。ここでは、制度を実際に機能させ、優秀な従業員を戦力として迎え入れるための具体的な設計・運用のポイントをご紹介します。 

 

① 定期的に交流できる仕組みを作る 

アルムナイ採用を成功させるには、退職者との関係を継続的に維持することが重要です。 
パーソル総合研究所の調査によると、離職から時間が経過してもアルムナイ意識自体は低下しませんが、「接点の回数」がアルムナイ意識に影響することが分かっています。 
定期的な交流や情報発信の機会を設けることで、元従業員が自社への好意的な意識を持ち続け、再雇用の可能性を高められます。 

 

② イグジットマネジメントを意識する 

円満退職の仕組みを整えることも、アルムナイ採用成功の鍵です。 
イグジットマネジメントとは、退職プロセスを計画的・適切に管理し、退職者にポジティブな印象を残す取り組みのこと。 
退職時に良好な関係を築くことで、再雇用の際にスムーズに迎え入れられる環境が整います。 

 

③ 制度化とコミュニケーションプラットフォームの整備 

アルムナイ採用を運用するには、制度をきちんと設計し、退職者がいつでもアクセスできるコミュニケーション手段を用意することが不可欠です。 
退職時にアルムナイ制度の存在を伝え、企業といつでも繋がれる独自のアプリなどのコミュニケーションツールへのの登録を促すなど、フローを明確にしておくことで情報の取りこぼしを防ぎます。 

 

④ 雇用形態の柔軟化で多様なニーズに対応 

退職者一人ひとりの事情や希望はさまざまです。「週一しか入れない」「次にいつ入れるか分からない」など、働き方の希望も多岐にわたります。 
アルムナイ採用では、多様な雇用形態を用意することで、双方にとって満足度の高い採用を実現できます。 

 

このように、制度の導入だけで終わらせず、交流・退職管理・情報発信・柔軟な雇用形態の4点を設計・運用することが、アルムナイ採用を戦略的に成功させるポイントです。 

 

 

 

 

実際どう活用している?アルムナイ採用の導入企業事例 

アルムナイ採用の成功事例① 

アルムナイ採用の成功事例② 

 

 

アルムナイ採用で“戻ってきてほしい人材”を戦略的に迎え入れる 

アルムナイ採用は、企業が戦略的に“戻ってきてほしい人材”を迎え入れるための強力な手段として、今、多くの注目を集めています。 

「即戦力を確保したい」「採用コストを抑えたい」と考えている企業にとって、アルムナイ採用はすぐに取り入れる価値のある施策です。自社の人材戦略に組み込み、優秀な元従業員を再雇用するチャンスを逃さないようにしましょう。 

ただし、アルムナイとの関係構築には複雑な要素が絡むため、企業ごとに最適な方法は異なります。 

  • データベースを活用して管理・運用する 

  • 社員のつながりや交流を活かして関係を維持するアルム内内採用 

 

どちらのアプローチが自社の課題や採用目標に合うかを見極め、戦略的に仕組みを設計することが、アルムナイ採用の成功につながります。